ハンコ文化と日本人・印鑑まめ知識

印鑑の種類・社印とは

 会社で使われる印鑑には、社印、会社印、代表者印、会社銀行印など、さまざまな呼ばれ方をするものがあります。ですが、会社で使われる印鑑も、個人の場合と同じで実印・銀行印・認印の三つに分ける事ができます。
 一般的に社印と呼ばれる物は、角印で社名が大きめに掘られたものを指します。この社印は、個人でいえば認印と同じような物ですから、実印ではありませんし効力もありません。社印を重要視する人もいますが、実印ではありませんから、文字に被るように押される事が多くなります。
 それでは、個人の実印に当たるものは何でしょう。個人を照合するための実印と意味は同じで、会社を照合することを目的とした印鑑です。これは会社実印、もしくは代表者印、まれに社長印と呼ばれる印鑑です。法人格の場合は、法務局へ会社として届け出る際に使ったもので、丸印に社名と役職名が掘られたものが一般的です。個人の実印と違って細かな規定はありませんが、唯一無二であることが最も重要な条件になります。また、合資会社や個人事業主の場合は、役職名ではなく個人名が入ります。
 会社銀行印、これは個人の銀行印と同じで、会社名義の口座のための印鑑になります。こちらも丸印で、社名の内側に銀行之印と彫られたものが一般的です。